全国高等学校長協会より全国中小企業団体中央会宛に次のとおり依頼がありましたのでご配慮方よろしくお願い申し上げます。

新規高卒者の雇用促進について（お願い）

　日頃、新規高卒者の就職につきましては、ご高配を賜り深く感謝いたしております。

　さて、去る９月１１日の新聞報道によると、新規高卒者への求人状況が昨年に引き続き大変厳しいことが判明しました。経済情勢の変化を十分読み込んでからと、企業側は新規高卒者採用時期の先送りを検討中なのかも知れません
　しかし、若者たちは社会人になって自分の夢を実現しようと、高等学校で学び、資格取得に励んで参りました。採用試験日を間近にした時期になっても、社会の中で自分を活かす場が、２人に１人、地域によっては１０人に１人しか与えられない現実に直面すれば、就職希望生徒たちは自分の将来像が描けず、学習意欲の維持にも困難を生じます。

　前年比での就職希望者数の減少は、少子化の進行のせいばかりでなく、高校卒業時の就職難を回避するため、無理をしてでも専門学校等に進学し、就職に有利な資格を取得しようという傾向を反映しているのであって、依然として多くの生徒たちが、高卒後すぐに就職したいと強く希望しております。

　学校でも、各方面からの助言や支援も頂いて、進路指導に一層の工夫を凝らしてまいります。また、キャリア教育の推進、職場見学やインターンシップなどの一層の拡大により、働くことへの認識を深めさせ、職業人としての心構えについても指導を続けていく所存です。

　我が国が厳しい経済状況にあることは十分認識しておりますが、日本の将来に大きな影響を及ぼすと考えられる若年労働者の雇用促進について、一層のご高配を賜りますようお願い申し上げます。