組合インタビューvol.02


組合インタビューvol.02
「 萩酒米みがき協同組合 」

組合インタビューvol.02「萩酒米みがき協同組合」

農業者と酒造会社がタッグを組んだ全国初の協同組合として、平成29年に誕生。農業者が生産した酒米を組合所有の工場でとう精し酒造会社に供給する仕組みを構築することで、品質の一元管理ができ、萩阿武産の日本酒のブランド力強化に繋がっている。

組合設立のきっかけは?

萩・阿武地域の米農家は、食用米の価格が下落していたため、これにかわるものとして平成27年より酒米「山田錦」の栽培を本格開始しました。一方、酒造会社は酒米のとう精を県外の工場に委託しており、コスト負担が大きく、とう精段階で萩産以外の酒米が混在する可能性があるため萩阿武産としてのブランド化に課題を感じていました。当時、両者の交流はほとんどありませんでしたが、市農林水産部長であった大田氏が両者を取り持つことで共同事業を推進していく機運が高まりました。

ホームページではイベントの告知等も行っている

なぜ協同組合を選択したのですか?

株式会社は出資額の多寡により発言力の違いが生まれてしまい、目標は共通しているのに金銭的な問題で組織が分解することを懸念しました。事業協同組合は組合員が一人一票の議決権を持つという平等な組織であり、組織を円滑に運営するためには事業協同組合が適していると考えました。

組合事業について教えてください

まずは平成30年に工場を竣工し、最新鋭のとう精設備を導入しました。組合員である農事組合法人が生産した酒米を工場で磨き、それを使って酒造会社が醸造することで、「オール萩・阿武」ブランドの日本酒づくりを行っています。

また、組合PRの一環として酒米の田植え・収穫イベントや地酒イベントを開催し、消費者との交流を行っています。消費者が生産者とつながることによって、「あのお米がこの日本酒になったんだ!」と日本酒に親近感を持ちファンになってくれることを期待しています。

組合のメリット・デメリットは?

品質の一元管理によるブランド化はもちろん、組合ができたことで酒造会社同士の風通しも良くなり、日頃会うことがない農業者と酒造会社が顔を合わせることができ、連携が取りやすくなりました。

また、組合があったからこそ、萩・阿武地域のお酒が地理的表示(GI)認定を受けることができ(令和3年、酒類では中四国地方初)、ブランド化を推進することができています。

デメリットは一切ありません!

山田理事長インタビュー時

設立時の想定とは違っていたところはありますか?

工場が稼働した当初は、とう精技術に対する信頼が得られておらず、想定していた受注量を得ることができませんでした。しかし、技術力を向上させ、製品特性に対する話し合いを進めた結果、現在では受注は増加しています。

設立時・運営時に受けた中央会の支援は?

設立当初は、組合員が異業種であるため合意形成が難しく、中央会の指導員には合意形成における調整・支援をして頂きました。運営面でも支援頂いています。

今後の課題や展開をお聞かせください

酒造会社は新型コロナウイルス感染症拡大による日本酒の売上減少、農業者は病害虫の甚大な被害を受けるなど、当初想定していなかった課題は多いです。しかし組合があったおかげで、「オール萩・阿武」という連携意識が生まれ、GI制度認定も相まって、結束力は高まっています。コロナが落ち着いたら、田植え・収穫イベントなど地域の人々が参加できるイベントを定期的に開催し、萩の酒ファンを増やすとともに、地域内で萩阿武ブランドを盛り上げて、地元の人が誇りに思えるようなブランドにしていきたいです。

田植えイベントのほ場で収穫した山田錦を100%使用し、蔵元6社が毎年持ち回りで醸造する「みがき6(シックス)」

組合概要

萩酒米みがき協同組合
住所 山口県萩大字吉部下12226番地1
電話番号 08388-6-0570
ホームページ https://hagi-migaki.com/
組合員数 21社(農事組合法人14社、酒造会社6社、JA)

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