組合インタビューvol.01
「山口グルメケータリング協同組合」
組合インタビューvol.01「山口グルメケータリング協同組合」
キッチンカー事業者による県内初の団体として令和3年1月に設立されたばかりの協同組合。
組合が出店依頼を受け付け組合員に斡旋する事業を実施しており、クライアントからも喜ばれる存在に。また、法令遵守を徹底することで業界の地位向上も図っている。
設立のきっかけは?
私は10年以上前からキッチンカーで事業を行っており、これまでもクライアントに依頼されて複数台出店者を取りまとめる活動を行ってきました。以前別の地域のNPO法人に加盟して組織のメリットを知っており、そのような団体が山口県でもあったらと常々考えていました。
きっかけとなったのはコロナ禍。それまで主な収入源であったイベントが新型コロナの影響で一切なくなり、我々イベント業者は本当に大きな痛手を受けました。行政施設への継続的なランチ出店ができないか働きかけましたが、個人では難しく、組織の必要性を痛感しました。
組合に対してどんなイメージをお持ちでしたか?
失礼ながら協同組合という存在はほとんど知りませんでしたが、知り合いに中央会指導員の方がいて少し組合の話を聞いたことはありました。
組合ではどのような事業を行っていますか?
組合が窓口となってクライアントから出店依頼を受け、組合員数社がイベント出店する「共同受注事業」を行っています。担当理事が窓口として依頼を受け、連絡網で組合員にイベント情報を提供。出店希望の組合員情報をクライアントに伝え、条件が合致する組合員が出店する形です。クライアントとの出店までの交渉は担当理事がまとめて行います。共同宣伝事業としてホームページやInstagramでの情報発信も行っています。
組合事業の設計で心掛けたことは?
ここ数年でキッチンカー事業者はかなり増え、残念ながら法令遵守できていない事業者もみられます。業界としてこの現状を打破し、お客様に安心安全を提供したいという思いから、組合加入者は法令遵守を徹底できる者に限り、加入時に様々な書類を提出いただくことにしました。また、ブランド化したいという思いから、HPやロゴの整備も設立当初に行いました。
組合の一番のメリットは何ですか?
窓口ができたことで、色々な企業・行政から出店依頼が増えたことが一番ですね。それまで取引のあったところからも、1つに声をかけるだけで複数台集めることができ、商材被りもなく、支払先も1つで楽になったとの声を頂いています。大型イベントのキッチンカー出店を組合に任せていただけるケースも増え、組合がないと出店できない場所へも出店できるようになるなど、メリットは大きいです。また、設立の際に多くの報道機関に取り上げて頂け、絶大なPR効果がありました。
設立時の想定とは違っていたところはありますか?
事務局担当は本業の合間をぬって組合の仕事を行っているため、想像以上に業務が煩雑だと言っています(苦笑) 今後はクラウド会計などITに力を入れて業務の効率化を図っていきたいです。
中央会から支援を受けましたか?
設立手続きや組合員との業務の流れ、会計など様々なアドバイスを受けています。支援してもらえる存在がいるというのは大きいです。
これから組合を作る方へのアドバイスをお願いします
これまでない組織を作るため、業務が軌道に乗るまでは苦労が多いですが、1社ではできない取り組みができていて、組合員皆がメリットを感じています。ぜひ頑張ってください。
設立までの流れ
組合概要
名称 山口グルメケータリング協同組合
住所 山口市後河原163番地
ホームページ https://ymg-hho.com/