なぜ組合が必要か?

現状

中小企業は、一般的に規模が小さい、資金調達力や情報収集力が弱い、技術力が低い等、事業経営の上で不利な立場に立たされている場合が少なくありません。
また、多くの中小企業は様々な経営課題に直面しており、特に、国内市場の低迷が地域密着型の中小企業の経営を圧迫する大きな要因となっているほか、原材料や燃料コストの上昇、さらに取引先の海外生産の拡大等も国内産業空洞化を促進させる要因として、極めて大きな懸案事項となっています。 中小企業は、規模が小さいことにより経営上様々な制約があり、個々の企業努力では解決困難な場合が多々あります。

対策

そこで、厳しい経営環境の変化に対応して、中小企業が経営基盤を強化していくためには、同じような立場にある中小企業者同士で組合をつくり、互いに協力・助け合い、不足している経営資源を補っていくことが有効です。 
そこで、同業の中小企業者などが相集まって組合を作り、生産性の向上を図り価値実現力を高め対外交渉力を強化し、経済的地位の向上を図るため、各種の組合制度が設けられています。

効果

組合の設立に当たっては、中小企業者が行おうとする共同事業の種類・内容によって組合の種類を選ぶことが大切です。 組合をつくる効果としては

  • 経営安定・基盤強化への寄与(資金調達の円滑化、取引条件の改善、生産性の向上、情報の活用、技術力の向上、人材の育成・強化)
  • 新たな分野への挑戦(新商品・新技術開発、新市場・新販路開拓、組合間連携、産学官連携の活用)
  • 業界全体の改善発達(業界全体の技術水準の向上、業界の地位向上、取引条件の改善、業界内外の実態把握と対応策策定)
  • 要望・意見の実現(建議・陳情による制作面からの環境改善)

などが挙げられます。

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